クレジットカードを持つことは、便利な支払い手段だけでなく、日常生活の中で様々な特典やポイントを享受するための手段でもあります。
しかし、無職の方にとってクレジットカードの審査を通過することは一筋縄ではいきません。
本記事では、無職でもクレジットカードを作るための審査基準や対策について詳しく解説します。
2.審査基準や審査の流れ
3.作りやすいおすすめのクレジットカード
4.クレジットカードを作れない場合の手段
無職でもクレジットカードを作れる例と作れない例
一言で「無職」と言っても、フリーター、主婦、学生、ニート、退職した人など、働いていない理由は様々です。
ですから、「無職=クレジットカードが作れない」というわけではなく、 その人の状況に応じて、クレジットカードが作れるかどうかが個別に判断されます。
まずは、無職でもクレジットカードを作れる場合と、作れない場合について、具体的な例を挙げて解説します。
自分がどの状況に当てはまっているかを確認して、作れるようであれば審査に申し込んでみましょう。
もちろん、無職の場合におすすめのクレジットカードもご紹介しますので、参考にしてください。
クレジットカードを作れる場合
同じ無職であっても、扶養されている立場の人(主婦や学生など)、 預金などの資産を充分に確保している人は、クレジットカードの審査を通過できる可能性が高くなります。
クレジットカードは、収入があることを前提にしたサービスですが、配偶者や親など、生計を維持している人の収入が安定していれば、審査をクリアできることがあるのです。以下、無職でもクレジットカードを作ることができる場合について、詳しく解説していきます。
主婦や学生など、扶養してくれる人がいる
無職の方でも、扶養者がしっかりしている場合はクレジットカードの審査に通る可能性があります。
例えば、主婦や学生の場合、配偶者や親が安定した収入を持っていることが重要です。
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預金などの資産がある
銀行に高額の預金がある場合も、審査に通りやすくなります。数百万円以上の預金があることで、カード会社に対して支払い能力を証明できます。
しかし、「>安定した収入があるか」という点が重要ですから、たとえ1億円の預金があったとしても、居住環境(持ち家か賃貸か)、家族の状況、過去の借入状況によっては、審査に通らないこともあり得ます。
各会社の審査基準にもよりますが、基本的には「現時点で保有している資産より、定期的に入ってくる収入が重要」ということを理解しておきましょう。
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クレジットカードを作れない例
過去に 金融機関から借入れをしていたり、支払い遅延の履歴があったり、 住所が不定の場合は、クレジットカードの審査に通らない可能性があります。
「クレジット」というのは、そもそも信用という意味ですから、「この人は、本当に期日までにお金を支払ってくれるのか?」という疑問が解消されなければ、クレジットカードの審査に通ることはできません。
ただし、以下の具体例に該当してしまっている場合でも、「家族カード」「デビットカード」「プリペイドカード」など、クレジットカードの代替手段は考えられます(詳しくは後述します)。
信用情報機関に他社借入れや支払遅延などが残っている
過去の信用情報に問題がある場合、無職であることがさらに審査に影響を与えます。
他社からの借入れや支払遅延があると、クレジットカードの審査に通ることは難しいでしょう。
自分の信用情報は、各信用情報機関に「情報開示」を行って把握することができますから、気になる場合はあらかじめ確認してもよいかもしれません。
住所が特定できない
クレジットカードに申し込む際は、本人確認が行われます。その際に重要となるのが、「現住所」の確認です。
住所不定や頻繁な引っ越しなど、安定した生活環境が確認できない場合も審査に不利となります。
カード会社は安定した連絡先を重視するため、住所の安定性は重要な要素です。
運転免許証、パスポート、健康保険証、住民票の写しなどに記載されている住所が、現住所と異なる場合、公共料金や社会保険料の領収書を添付することが求められます。
そのため、住所が不定の場合は、審査に通ることが難しいです。
虚偽の申請は絶対にやめてください。
他のクレジットカードへの申込みにも、悪影響を及ぼします。
関連記事:クレジットカードが作れない原因と対処法|信用情報がもたらす影響や審査に落ちた際の対策
無職でクレジットカードを作れる際の審査の流れ
クレジットカードを作る際には、申込書に記載された内容に従って、各会社ごとに「審査」が行われます。
審査基準は会社によって違いますが、審査される内容や、審査落ちするポイントは共通しています。
つまり、審査のポイントとなる部分をクリアすることができれば、無職でもクレジットカードを作ることは可能です。
この項目では、クレジットカードを作る際の審査の流れを解説します。
実際にクレジットカードを申し込む前に、注意点を確認しておきましょう。
まず信用情報機関に調査される
クレジットカードの審査では、まず信用情報機関を通じて過去のクレジットヒストリーが確認されます。ここでの情報が審査の大きな判断材料となります。
信用情報機関とは、お金の貸し借りについての履歴を管理している機関です。
CIC(Credit Infomation Center)、JICC(Japan Credit Information Reference Center)、全国銀行個人信用情報センターなどがあります。
クレジットカードやローン会社、金融機関から提供された情報を統合して保管しています。
クレジットカード会社は、信用情報機関への照会を通して、「過去にどれくらい融資を申し込んでいるか」「支払い遅延の履歴はないか」という
クレジットヒストリー(クレヒス)を確認します。
本当に支払い能力があるか、信頼に足る人物かを確認するのです。
ちなみに、携帯電話の契約や支払延滞の情報が登録されている場合もあります。
万一延滞履歴があると、事故履歴として残ってしまい、審査に落ちる原因となります。
ただ、過去の支払い遅延情報は一定期間が立てば削除されるので、心あたりがある場合は期間をおいて申請する方がいいでしょう。
どれくらいで事故履歴が消えるかは、信用情報機関によって異なります。
気になる場合は、ご自身で情報開示をして状況を確認するのをおすすめします。
CICのサイトで、手数料1,000円ほどで開示ができます。
無職でも過去の支払履歴に問題がなければ通る可能性が高い
クレジットカードの審査に通るかどうかは、「お金を支払う能力があるか」という点が重要です。
過去にクレジットカードやローンの支払い履歴が良好であれば、無職であっても審査に通る可能性は十分にあります。
ただ、審査基準はカード会社によって様々ですから、収入がなくても審査に通りやすいクレジットカードを選んで申し込むことが大切です。
無職の場合におすすめのクレジットカードについても後で紹介しますので、参考にしてくださいね。
預金額が数百万円あれば審査が通る可能性が高い
先述したように、高額の預金は大きなプラス要素です。数百万円以上の預金があれば、カード会社に対して支払い能力を示すことができます。
審査では「将来的に、安定した収入が継続するか」という点が重要ですから、銀行口座の預金残高が数百万円あったとしても、申込み時点で無職の場合は審査に通らない場合もあります。
例外として、 銀行口座と一体になっているクレジットカードであれば預金残高に応じて、無条件でクレジットカードの申し込みができるサービスがあるものもあります。
預貯金があれば必ず審査に通るわけではないということは、理解しておきましょう。
ウソの職業や会社名を申告するのは何のメリットもない
虚偽の情報を申告することは厳禁です。審査の過程で確認されることがあり、不正が発覚した場合は審査に落ちるだけでなく、信頼を失うことになります。
万が一虚偽の申込みをしたことが発覚した場合は、審査が通らないのはもちろん、会社によってはペナルティが課されることがあります。
たとえば、以後同一会社への一切のカード申し込みが見送られる可能性があります。
たとえカードが発行されていたとしても、強制退会の処置が取られる可能性があります。
強制退会をさせられてしまうと、信用情報機関に事故履歴として登録され、他の審査にも悪影響を及ぼします。
クレジットカードの申込みの際は、「真実を記載する」ことが基本です。
「無職だから審査が通るか心配」という場合は、審査の通りやすいクレジットカードを選んで申し込むことで対応しましょう。
会社への在籍確認がされることもある
申請内容の確認のため、カード会社が在籍確認を行うことがあります。無職であることを隠すことなく、正直に申告しましょう。
ただし、在籍確認を行っていないクレジットカード会社もありますし、無職であっても審査を通過できるクレジット会社もありますので安心してください。
大切なのは、虚偽の申告をしないことです。
無職でもクレジットカードの審査に通りやすくする方法
無職でもクレジットカードの審査に通りやすくするためにできることは下記の4つです。
・比較的作りやすいクレジットカードを選ぶ
・キャッシング枠を0にする
・クレヒスを良好にしておく
・同時に複数のカードを申し込まない
ここでは、無職でもクレジットカードの審査に通りやすくする方法4つを詳しく紹介します。
比較的作りやすいクレジットカードを選ぼう
無職でも比較的審査が通りやすいクレジットカードを選ぶことが重要です。流通系や信販系のカードは比較的審査が緩い傾向があります。
クレジットカードは、会社によって審査基準が異なっています。
例えば一般的には、銀行系のクレジットカードは審査基準が厳しく設定してあります。
一方、ショッピング系(流通系)のクレジットカードや、消費者金融系のクレジットカード、信販系のクレジットカードは、比較的通過しやすいサービスが多いです。
記事後半で、無職でも作りやすいおすすめのクレジットカードと、それぞれの特徴を紹介します。
クレジットカード作成の際の参考にしてくださいね。
キャッシング枠を0にする
キャッシング枠を0に設定することで、クレジットカードの利用目的が限定され、審査に通りやすくなります。
キャッシングを利用しない方におすすめの方法です。
クレジットヒストリー(クレヒス)を良好にしておく
過去のクレジットヒストリーを良好に保つことが、審査を通過するための鍵となります。
定期的な支払いを滞りなく行うことで、信頼性を高めましょう。
複数のカードに同時に申し込まない
一度に複数のカードに申し込むと、審査に不利になることがあります。計画的に一枚ずつ申し込むことが重要です。
無職でも安心!作りやすいおすすめのクレジットカード6選
無職でも作りやすいクレジットカードを以下にご紹介します。これらのカードは比較的審査が緩く、無職の方でも取得しやすい特徴があります。
審査が通りやすいおすすめのクレジットカード
関連記事:クレジットカードの限度額とは?仕組みと増枠する方法を解説
無職でも安心!作りやすいおすすめのクレジットカード3選
申込み時点で無職であっても、クレジットカードが作れる可能性は十分にあることはご理解いただけたと思います。
ただし、どのカードでも審査を通過するというわけではありません。
その人の属性情報(勤務先、収入、家族状況、住居の状況)を重視する会社であれば、もちろん無職の人は不利になります。
ここでは、「実際に無収入の方がどのようなクレジットカードの審査に通過しているのか」についてのアンケート結果より、おすすめのクレジットカードを厳選しました。
「無職だけどカードを作りたい!」という人は、以下のクレジットカードを候補にしてみてください。
・セゾンカードデジタル
・エポスカード
・楽天カード
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まとめ
この記事では、無職であってもクレジットカードが作れる可能性があることを確認し、おすすめのクレジットカードや、万一審査に落ちた場合の代替手段について紹介しました。
カードによっては、無職だと審査に通らないものもありますが、比較的審査の緩やかな流通系のクレジットカードや信販系のクレジットカードであれば、クレジットカードを持てる可能性が充分にあります。
これまで「無職だから、クレジットカードを持つのは無理だ」と思っていた方も、諦める必要はありません。ここで紹介した方法を利用して、ぜひクレジットカードを使ってみてください。